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<2009年9月16日発信>排水処理に関わる技術開発動向

排水処理に関わる技術開発動向

新聞報道によると、クラレ(3405)はグループを挙げて排水処理事業を拡大する。新開発のポリフッ化ビニリデン(PVDF)中空糸膜を中核に、排水リサイクル設備や有価物回収のための装置などシステム化を進め、2015年度の売上高は08年度比約10倍の500億円を目指すとのことである。 日本では産業排水、生活排水は処理を行ってから河川に戻す事が既に当たり前になっているが、中国などでは未処理の産業排水、生活排水が河川に流れ込み、汚染が深刻化し、各種規制が強化されつつある。そのため、日本の排水処理技術が今後各国で有効活用される可能性は高いと考えられる。

そこで、2002年以降の排水処理に関する技術分析を試みた。 排水処理に関する技術は大きく分けて二つ存在する。一つは排水された水を処理し、浄化するもの、もう一つは水を使用する、生成する段階においてなるべく水を汚さない(使わない)ようにし、排水処理を容易にする技術である。 ここでは、前者の排水された水を処理し、浄化する技術開発を対象とする。この分野では主に、1.浸透膜やフィルタを利用して水を浄化する、2.有機性汚水・汚泥の処理に関する技術開発が見られる。 4つの分野を合計した特許件数で見た場合、栗田工業(6370)、三洋電機(6764)、住友重機械工業(6302)、東レ(3402)、三菱重工(7011)、オルガノ(6368)、荏原製作所(6361)、パナソニック(6752)といった企業の出願件数が上位となる。このうち、三洋電機は2002年頃をピークとして、近年の技術開発の形跡が見られない。その他の企業を見てみると、栗田工業が全領域で研究開発を行っている他は、各社領域を限定して技術開発を行っている。 浸透膜やフィルタによる浄化技術は栗田工業やオルガノ等の水処理装置メーカーの他、東レや東洋紡(3101)、日東電工(6988)といった素材・浸透膜メーカーの技術開発が見られる。有機性汚水・汚泥処理では栗田工業や住友重機械工業の他、パナソニックの出願が目立つ。パナソニックは、工場排水の処理システムを法人向けに販売しており、単に自社で利用するための技術開発を特許として押さえただけではなく、販売目的での技術開発・特許取得を行ったものと想定される。

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